AMBA茶園で、自分の手で紅茶をつくる|スリランカ・ウバの農園ステイ

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  • 投稿カテゴリー:旅の記録
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2026年7月、「日本中の素敵な人に出会う旅」を掲げる、あうたび合同会社のご一行様と一緒に、スリランカ・ウバ高地のAMBA茶園(アンバ・エステート)を訪ねました。2泊の農園ステイで、茶摘みから手揉みまで、紅茶ができるまでを自分の手で体験した記録です。

この記事でわかること

  • AMBA茶園はどんな茶園か
  • コロンボからの行き方と所要時間
  • 茶摘み、ティーテイスティング、手揉み(ハンドロール)体験の流れ
  • 農園ステイの過ごし方と、訪れるときのポイント

画面越しに出会った茶園へ

さかのぼること2020年3月。コロナ禍で旅行がまったくできなくなり、スリランカの観光に携わる私たちも、ツアーがすべてキャンセルに。鬱々とした日々を過ごしていました。

そんな中、いち早く「オンラインツアー」という形で観光業に新しい風を吹かせたのが、あうたびさんでした。スリランカでもできるのでは?と現地の仲間に声をかけ、2020年6月から、あうたびさんと一緒にスリランカを訪れるオンラインツアーを始めました。当時は画期的な取り組みとして、さまざまなメディアにも取り上げていただきました。

参加者の皆さんには事前にスリランカのお土産セットを発送し、当日は現地とZoomをつないで、画面越しにスリランカの人たちと交流します。そのオンラインツアーに第1回から協力してくださったのが、スリランカ紅茶の専門店MITSUTEAさんと、AMBA茶園でした。

MITSUTEAさんは、スリランカの紅茶産業で新しい取り組みを進めるAMBA茶園にいち早く注目し、農薬を使わず人の手でつくられるサステイナブルな紅茶を日本に輸入していました。AMBA茶園のお茶を参加者にお届けし、当日はオンラインで茶園とつなぐ。そうして延べ600名の方に、交流の機会をつくってきました。

コロナ禍が明けると、あうたびさんは、オンラインで知り合った日本各地の人たちに実際に会いに行くツアーを企画するようになります。そして2026年7月、ついに実現したのが、オンラインで出会ったスリランカの人たちに会いに行くリアルツアーでした。

日本酒やワインの造り手、田舎の農家さんを訪ねるツアーが多いあうたびさん。「AMBA茶園には絶対に行きたい!」ということで、今回は2泊、茶園に滞在することになりました。

AMBA茶園とは

AMBA茶園(AMBA Estate)は、スリランカ中南部・ウバ高地の、標高1,000〜1,200mほどの山あいにある小さな茶園です。紅茶の産地として知られるエッラやバンダーラウェラの町の近くにあり、有機栽培の茶園とゲストハウスを営む、地域のための会社(ソーシャル・エンタープライズ)でもあります。

摘むのは一芯一葉(新芽とその下の1枚の葉)だけ。農薬や化学肥料を使わずに育て、一つひとつ人の手でお茶をつくっています。生産量は多くありませんが、働く人たちへの公正な賃金や、地域の人たちと一緒に新しい商品を生み出す取り組みでも知られています。

コロンボからの行き方

コロンボから車で約6時間。途中で観光をしながら向かったため、AMBA茶園に着いたのは日が落ちてからでした。最後は「本当にこんな道を行くの!?」と思うような、真っ暗で曲がりくねった山道を進んで、ようやく到着。

初めて訪れる方は、明るいうちに着くよう、時間に余裕をもって出発するのがおすすめです。

1日目:手づくりの夕食で迎えてもらう

まず迎えてくださったのが、AMBA茶園のマネージャー、カルナさん。この日は、野菜たっぷりの手づくりの夕食をいただいて、早めに休み、翌日に備えました。

AMBA茶園のマネージャー、カルナさんが、茶園について話してくれる
マネージャーのカルナさん(左)と、ガイドさん
AMBA茶園の夕食。ごはんと野菜のカレーが並ぶスリランカの家庭料理

2日目:紅茶の話を聞き、茶を摘み、味わう

翌朝、オンラインツアーで何度もお世話になった、紅茶づくりの責任者ニータンジャナさんが登場。「初めて会うとは思えないね!」と、すぐに話に花が咲きます。

ニータンジャナさんからは、世界の紅茶事情とその歴史、スリランカでの茶栽培、いま紅茶産業が抱えている問題、そしてAMBAがその問題にどう向き合っているのかを、直接伺いました。熱のこもったお話に、参加者一同、とても感動しました。詳しくは、ぜひAMBA茶園を訪れて、直接聞いてみてください。

茶摘み体験

お話のあとは、AMBA茶園の紅茶職人さんたちに教わりながら、茶摘みを体験。摘んだ茶葉は半日ほど広げて水分を飛ばす「萎凋(いちょう)」の工程に進み、翌日の手揉みに使います。

ティーテイスティング

ひと息ついたら、ティーテイスティング。オンラインでは伝えきれなかった色、香り、味。AMBA茶園でつくられるさまざまな種類のお茶を、飲み比べることができました。

手揉みの道具が並ぶ、AMBA茶園の茶工場で
AMBA茶園のティーテイスティング。茶葉と、色の違う紅茶が並ぶテーブル

午後:茶園を歩き、川で泳ぐ

昼食のあとは、AMBA茶園のワンちゃんとガイドさんと一緒に、近くの水浴びスポットへ。途中、美しい景色が広がる展望スポットや、英国植民地時代に建てられ、いまは使われていない古い紅茶工場と、茶園主のバンガローにも立ち寄りました。

ウバ高地の山並みを眺めながら、茶園の小道を歩く
英国植民地時代に建てられ、いまは使われていない古い紅茶工場

当時は、川から引いた水で水力発電を行い、工場を動かしていたそうです。発電に使われていた水路の跡も残っています。

かつての茶園主が暮らしたバンガローと、茶園の犬
かつて紅茶工場の水力発電に使われていた水路の跡

スリランカの紅茶産業の過去、いま、そして未来を感じる1日になりました。

農園ステイの楽しみ方

川で水浴びをしたり、猫に癒されたりしながら、のんびりとした農園ステイが楽しめます。

森の中の天然プールで水浴びを楽しむ
AMBA茶園の客室で出迎えてくれた猫

客室に置かれているゲストノートには、AMBA茶園のこだわりや、地域へのやさしいまなざしがたくさん詰まっています。英語ですが、ぜひGoogle翻訳などを使って読んでみてください。

AMBA茶園で暮らす犬
AMBA茶園の客室に置かれたゲストノートと茶園の地図

茶園では、紅茶の葉で染めた布や小物(ボタニカルプリント)もつくられています。地域の人たちが手づくりしたもので、売り上げはつくった人に届く仕組みです。事前に申し込めば、自分で布を染める体験もできます(訪問時は48時間前までの予約が必要でした)。

最終日:手揉み(ハンドロール)体験

2泊といってもあっという間。最終日は出発前に、手揉み(ハンドロール)を体験しました。前日に摘み、ちょうどよく水分の抜けた茶葉を、竹かごの中で手で揉んで、よっていきます。なかなか根気のいる作業です。

AMBA茶園の茶工場で、参加者が並んで茶葉を手揉みする
AMBA茶園で、竹かごの中の茶葉を手で揉む

手揉みした茶葉は、このあとさらに半日ほど乾燥させて紅茶になります。あうたびのご一行様はこの日の飛行機で帰国だったため、できあがった紅茶はガイドさんに預け、日本へ送っていただきました。

手揉みを終え、乾燥を待つ茶葉

誰が揉んだ茶葉かをきちんと記録してくださるので、後日、自分が揉んだ茶葉が手元に届きます。とてもうれしい心づかいです。

AMBA茶園を訪れるときのポイント

  • コロンボから車で約6時間。エッラ方面へ向かう高原列車で訪れるのもおすすめ。山道は暗くなると走りにくいので、明るいうちに着くようにしましょう
  • 茶摘みから手揉み、トレッキングや水浴びまで満喫するなら、2泊は必要
  • 手揉みした紅茶は、乾燥させたあと翌日にコロンボなどへ届けてもらえます(訪問時)。旅の前半に訪れるか、茶園のあとにビーチリゾートやコロンボで1泊すると、受け取りやすくなります
  • 客室のゲストノートは英語。翻訳アプリがあると便利
  • 虫よけと、川での水浴び用の水着やサンダルがあると安心

AMBA茶園を訪れるには

AMBA茶園について、本当はもっともっと書きたいことがあります。でもきっと、ここに書くより、実際に訪れて、学び、感じてもらうのがいちばんです。

AMBA茶園を訪れるツアーは、MITSUTEAさんやあうたびさんが企画されているほか、個人の旅でも、オーダーメイドで組み込むことができます。エッラの町歩きや高原列車、スリランカの他の紅茶産地と組み合わせた旅もご提案できますので、ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

今回お世話になった皆さん

AMBA茶園(AMBA Estate)

ウバ高地で、有機栽培の茶園とゲストハウスを営むソーシャル・エンタープライズ。宿泊の予約や、茶園ツアー、テイスティング、ハイキングの情報は公式サイトから(英語)。
AMBA Estate 公式サイト

MITSUTEA(ミツティー)

横浜・石川町にある、セイロン紅茶(スリランカ紅茶)の専門店。いち早くAMBA茶園に注目し、その紅茶を日本に届けています。AMBA茶園の紅茶は、日本でもこちらで味わえます。
MITSUTEA 公式サイト

あうたび

「日本中の素敵な人に出会う旅」を掲げ、酒蔵や生産者など、その土地の人に会いに行く旅を企画しています。コロナ禍にはオンラインツアーで、旅の新しい形をいち早く届けました。
あうたび 公式サイト

スリランカの旅は、専門ブランドのヤートラトラベルズでもご案内しています。カノソラの思いについては「行くことが、その土地への力になる。」をご覧ください。